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公募増資

公募増資です。エクイティファイナンスです。
名前の通り「公から広く出資を募り、会社の資本金を増やす」ことを指します。
具体的には対象を特定しない不特定多数に対し、新たに株式を発行することです。
大抵は普通株ですが、優先株で行うこともあります。
ただしこの場合は第三者割当増資として特定の大株主やステークホルダーなどに対し発行します。
公募の対義語は私募。
非公開企業の出資や、ヘッジファンドへの出資などが私募に当たりますね。

さて、公募増資に付属して「希薄化」と発行企業の株価下落を耳にすると思います。
ごく最近では日本郵船が23年ぶりの株価水準だとか、NECが32年ぶりの安値になっていますね。
これが難しいところなんですが、付属するこの言葉を説明するにはふたつのことを知っている必要がありまして。

1つ目は株価とはEPS(1株あたりの利益)にPER(株価収益率)を乗じたものだということです。
EPS=1株あたりの利益ということは、当期純利益を発行済み株式数で除して求めますよね。
当該企業の公募増資によって発行済み株式数が増えれば当然1株当たりの利益=EPSは減ります。
ということはPERが上がらない限り株価は下がってしまいますね。

2つ目は、株式の価値=配当という考え方です。
日本には「株の値上がり狙いは投機、企業が上げた利益を分配してもらう配当こそが正しい投資」と考える有名投資家もいるくらいでして。
配当の水準はそのまま株を保有し続けるモノサシになるわけです。
で、配当はやはり総配当原資を発行済み株式数で除したものが一株当たりの配当になるわけで。
発行済み株式数が増えればそれだけ一株当たりの配当は減ってしまうことになります。
(※自社株買いや金庫株の消却が投資家への利益還元策といわれるのもこのことからです)
ということは株を保有する理由がなくなります。

以上のようなことから「公募増資」と聞くと市場は「希薄化」をイメージし、株価は下がります。
しかし、ここで大切なのが「資金の使途」です。

エクイティストーリーとも言いますが、要は公募増資で調達したお金を何に使うかということです。
例えばあるメーカーが主力商品でシェアを競合企業に奪われてたとして、それを打開するために最先端技術を集結させた工場をつくるために資金を使うとします。
これがうまく行けば増資でたとえ利益が希薄化したとしても、それを補って余りある利益がまた生み出せるような事業に返り咲いてくれれば問題ないですよね。
むしろ万々歳。こういうケースだと株価が上がることもあります。
逆に、今回の資金は今の借金返済に使うなどという場合。現実問題として今の企業は借金返済して財務基盤を強固にしたいという気持ちはどこも持っていますが、これではとても増資で希薄化した利益を生み出すにはいたらなさそうですよね。
ダイワボウHDの資金の使途がまるっきりそのまま借金の返済だったのですが、株価はやっぱりそのようになっています。

ただ今の場合だとどんないいエクイティストーリーを示しても株価はいい返事をしてくれないことが多くなっています。年末になって各企業が相次いで公募増資を打ち出すあまり、資金需要だけ膨らみ供給が追いついていないのです。いわゆる需給悪化です。
他にも今株価が上がらない理由はありますがここでは割愛。
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